Our Treatment 不妊治療の基礎知識

検査

基礎体温ホルモン検査ヒューナーテスト超音波検査その他があります。

基礎体温

基礎体温とは、人間が活動するうえで必要最低の体温を指します。睡眠中や目覚めた直後など、最も安静にしている時の体温です。目が覚めたらトイレに行ったり食事を摂る前に安静にした状態で布団の中で測ります。

婦人用体温計と普通体温計の違い

婦人用体温計は基礎体温計とも言い、基礎体温を測るための体温計です。婦人用体温計と普通体温計の違いは、小数点第二位(0.01単位)までの測定が可能かどうかです。基礎体温の変化は低温期と高温期で0.3~0.5程度の狭い違いであるため、婦人用体温計でないと正確に測る事ができません。婦人用体温計はドラッグストアなどで購入できます。

基礎体温の測り方 女性 イラスト

基礎体温の測り方

  1. 朝、目が覚めたらすぐに舌の裏側に体温計の先端を挟み、測定が終わるまで待ちます。動いてしまうと体温が上昇してしまうので、動かなくても済むよう枕元に体温計を準備しておくと良いでしょう。
  2. 毎日同じ時間に測定した方が自分の体の傾向を把握しやすいです。
  3. 生活リズムが不規則な場合は、4時間程度のまとまった睡眠を取った後に測定しましょう。

基礎体温から分かること

  1. 月経周期
  2. 排卵しているかどうか
  3. 妊娠しやすい時期
  4. 妊娠しているか
  5. 次回の月経日の予測
  6. 高温期の維持が出来ているか(黄体機能)

ホルモン検査

ホルモンについてのページをご覧ください。

ヒューナーテスト

顕微鏡 イラスト ヒューナーテストとは、排卵時期に性交渉をもったあと、頸管粘液の内容を調べる検査です。性交渉当日もしくは翌日に女性の頸管粘液を少量採取して、その中に運動している精子がどれくらいいるかを顕微鏡で調べます。

女性は排卵の3~4日前から粘り気のある透明な頸管粘液(オリモノ)の分泌量が増えます。頸管粘液は精子がどんどん前に進むのを手助けする働きがありますので、ヒューナーテストの結果が良好でない場合「排卵のタイミングがずれた」というケースが考えられます。つまり、排卵時期ではなかったため頸管粘液が出にくく、その結果ヒューナーテストの結果がNGになる可能性が考えられます。1回目の検査結果が良好でなかった場合でも、再検査で良好となる場合もあります。
加藤レディスクリニックでは、ヒューナーテストが良好であるにもかかわらず妊娠しない原因の一つは「卵子と精子が出会えていない」可能性があると考えています。そうしたケースでは卵子と精子を確実に出会わせる体外受精が有効な治療となるのです。

超音波検査

超音波検査 イラスト 子宮や卵巣の形や位置、またその状態を調べます。超音波検査には腟からプローブという器具を挿入して行う方法(経腟下)と、お腹の上から器具を当てて行う方法(経腹下)があります。

その他

治療経過で必要時には検査を受けて頂く場合がございます。

カテーテル イラスト

超音波下子宮通水検査

(所要時間 約15分)
子宮内に水を入れ膨らませた状態で行う超音波検査です。
着床の妨げになるような隆起がないか診ることができます。
隆起の部位や大きさによっては移植前に手術をおすすめする場合がございます。

超音波下卵管通水検査

(所要時間 約15分)
卵管の通りを診るための超音波検査です。
特殊な機械を使い細かい泡を発生させ、子宮から卵管への通りを診ることができます。
左右両方の卵管が閉塞している場合には胚盤胞移植が適応になります。

超音波下卵管通水検査 検査方法

子宮癌検診(頸部・体部)

(所要時間 約5分)
綿棒や検査キットを使い子宮の組織を採取して病理検査を行います。
頸癌検診は年一回は受けるようにしましょう。自治体やお勤め先の検診は積極的に受けてください。
体外受精を始める前に体部癌検診も受けておくと安心です。(体部癌検診は移植周期に検査は出来ません)

反復着床不成功・不育症の検査

良好胚を移植しても妊娠(着床)しない場合に行う採血検査です。
高血糖(糖尿病)、血液凝固異常、血栓要因、抗リン脂質抗体症候群、自己免疫異常、受精卵の受入れに対する免疫寛容の異常を調べることができます。

子宮内膜受容能検査ERA

子宮内膜の胚の着床に最も適した時期がわかります。
専用のカテーテルを使い組織を採取します。

子宮鏡検査

慢性子宮内膜炎
子宮鏡検査

(所要時間 約20分)
ファイバースコープを子宮内に通して行う肉眼的な検査です。

病理学的検査

(所要時間 約15分)
専用のカテーテルと器具を使い子宮内の組織を採取して病理検査を行います。

EMMA

子宮内の乳酸桿菌や細菌の種類と量のバランスを調べます。

ALICE

子宮内の細菌の種類を特定し、最適な抗菌剤を調べます。

PGT-A着床前診断

形成された胚盤胞からごく少量の細胞を取り出して行う検査です。